UGREEN NASでできる6つのこと|自動バックアップ・家族共有・メディア再生
UGREEN NASは、スマートフォンやパソコンに分散したデータを一か所へ集約し、バックアップ、家族共有、写真管理、メディア再生、外出先からのアクセスに利用できるネットワークストレージです。

UGREEN NASでできること一覧
| できること | 必要な設定 | 注意点 |
|---|---|---|
| スマホ・PCの自動バックアップ | UGREEN NASアプリ、保存先、通信条件、対象データ | 転送完了と保存漏れを確認する |
| 外出先からのアクセス | UGREENlinkなどのリモートアクセス | 自宅回線の速度とアカウント保護が必要 |
| 家族とのデータ共有 | 家族ごとのユーザー、共有フォルダ、アクセス権限 | 管理者アカウントを家族で共有しない |
| 写真・動画・音楽の管理 | 写真アプリ、音楽アプリ、DLNAまたはメディアアプリ | 利用できるアプリと動画変換機能はモデルによって異なる |
| 外付けHDD・クラウドへのバックアップ | バックアップ・同期タスク、保存先、実行条件 | 完了表示だけでなく復元できるか確認する |
| アカウントとデータの保護 | 二要素認証、自動ブロック、権限、アップデート | ローカル保存だけで安全になるわけではない |
NASは「保存場所を増やす機器」ではなく、複数端末のデータをまとめ、保存・共有・バックアップ・メディア管理を行うための機器です。
1.スマートフォンやパソコンを自動バックアップする
UGOS PROでは、スマートフォンで撮影した写真や動画、パソコン内のファイルをNASへバックアップできます。
スマートフォンの写真・動画を保存する
UGREEN NASアプリで写真の自動バックアップを有効にすると、設定した通信条件を満たしたときに、新しい写真や動画をNASへ転送できます。
設定時には次の項目を確認します。
- 写真ライブラリへのアクセス権限
- 写真だけを保存するか、動画も保存するか
- NAS上の保存先フォルダ
- Wi-Fi接続時だけ転送するか
- バックアップ対象から除外するフォルダ
- 初回バックアップが完了しているか
スマートフォンの通信状態、アプリの権限、バックグラウンド動作、設定した転送条件によって、バックアップが始まるタイミングは変わります。
特に初回は、スマートフォン内の写真や動画をまとめて転送するため、データ量によって完了まで時間がかかります。設定後は一部の写真だけを確認するのではなく、古い写真、最新の写真、動画がそれぞれ保存されているか確認してください。
iPhoneから写真や動画を保存する流れは、iPhone写真・動画をUGREEN NASへ自動バックアップする方法で解説しています。

パソコンのデータをバックアップする
パソコンのバックアップでは、保存したいフォルダと実行条件を先に決めます。
- 書類や写真など、重要なフォルダだけを保存する
- 毎日または毎週など、定期的に実行する
- バックアップ先をユーザーごとに分ける
- 実行結果とエラーを確認する
- バックアップしたファイルを実際に開けるか確認する
バックアップタスクが「完了」と表示されていても、必要なファイルがすべて含まれているとは限りません。対象フォルダ、除外条件、保存先、更新日時を定期的に確認する必要があります。
2.外出先からNASへアクセスする
NASでは、リモートアクセスを設定することで、外出先のスマートフォン、パソコン、WebブラウザからNAS内のデータへアクセスできます。
外出先では、次のような使い方ができます。
- NAS内の書類を閲覧・ダウンロードする
- スマートフォンの写真や動画をアップロードする
- 家族や取引先へファイルを共有する
- 保存済みの写真や動画を確認する
- 必要なファイルを更新する
UGREENlinkを使う
UGREENlinkは、UGREEN NASで利用できるリモートアクセス機能です。公開IPアドレスや複雑なポート転送を前提とせず、スマートフォンやパソコンから自宅のNASへ接続できます。

外出先からのアクセスでは、次の点に注意します。
- NASと自宅のルーターがインターネットへ接続されていること
- 利用するユーザーに必要なフォルダの権限があること
- 管理者アカウントではなく、通常利用のアカウントで接続すること
- 二要素認証を有効にすること
- 推測されにくく、使い回していないパスワードを使用すること
リモートアクセスの速度は、NAS本体の性能だけでは決まりません。外出先からファイルを受信するときは、自宅回線のアップロード速度が上限になります。
家庭内LANでは高速に転送できても、自宅回線のアップロード速度が低い場合や、外出先の通信状態が不安定な場合は、大容量ファイルや動画の読み込みに時間がかかります。
UGREENlink、DDNS、Tailscaleの違いと設定手順は、外出先からUGREEN NASに接続する方法で解説しています。
3.家族ごとにデータを分けて共有する
NASストレージでは、家族ごとにユーザーを作成し、個人用データと家族共有データを分けて管理できます。
家族全員で同じ管理者アカウントを使う方法は推奨されません。誰がファイルを変更・削除したか分かりにくくなり、管理者権限を必要以上に共有することになるためです。
家族で利用する場合は、家族ごとに個別のユーザーアカウントを作成します。個人の写真や書類は本人だけがアクセスできる個人フォルダへ保存し、家族旅行や行事の写真は共有フォルダへ分けることで、プライバシーと共有のしやすさを両立できます。

運用時には、次の点を確認します。
- 管理者アカウントを家族で共有しない
- 子供や閲覧だけのユーザーには読み取り専用権限を設定する
- スマートフォンの写真は最初に個人フォルダへ保存する
- 家族に見せたい写真だけを共有フォルダへ移す
- 不要になった共有リンクやアクセス権限を削除する
家族ユーザーの追加、個人フォルダと共有フォルダの作成、閲覧・書き込み権限の設定は、UGREEN NASを家族で使う方法で解説しています。
4.写真を整理し、動画・音楽を再生する
UGREEN NASに保存した写真、動画、音楽は、保存するだけでなく、対応アプリを使って整理・閲覧・再生できます。
ただし、利用できるアプリや動画の変換機能は、NASモデルによって異なります。
写真を分類してアルバムを作る
UGREEN NASの写真アプリでは、NASへ保存した写真や動画を管理できます。
主な機能は次のとおりです。
- 撮影日時による分類
- 人物や撮影場所などの写真情報による分類
- 条件を指定したスマートアルバムの作成
- 写真やアルバム単位での共有
- 類似写真、重複写真、ぼやけた写真の検索
- スマートフォンやパソコンからの閲覧
- 公開リンクによる家族や友人との共有
写真を共有する場合は、共有相手がUGREEN NAS内のユーザーか、NASアカウントを持たない外部ユーザーかによって方法を分けます。
NAS内の家族にはユーザー共有を使い、祖父母や友人など一時的な共有相手には、有効期限やパスワードを設定した公開リンクを利用できます。
アルバム共有、公開リンク、閲覧・ダウンロード・アップロード権限の設定は、UGREEN NAS写真アプリで家族に写真を共有する方法で解説しています。
NASに保存した動画をテレビやスマートフォンで見る
UGREEN NASへ保存した動画は、スマートフォン、パソコン、対応テレビ、メディアプレーヤーなどから再生できます。
主な方法は次のとおりです。
- UGREEN NASアプリから再生する
- 対応テレビからDLNAで再生する
- TV版アプリやストリーミング端末を利用する
- Jellyfinで動画ライブラリを管理する
- Plexで動画ライブラリを管理する
- HDMI対応モデルをテレビやディスプレイへ接続する
DLNAは、同じネットワーク上にある対応テレビやメディアプレーヤーから、NAS内の動画、音楽、写真を参照する仕組みです。動画ファイルをそのまま再生できるかどうかは、テレビや再生アプリが動画形式と音声形式に対応しているかによって変わります。
再生端末が動画形式に対応していない場合は、NAS側で動画を変換するトランスコードが必要になることがあります。トランスコードの可否や性能は、NASのCPU、利用するアプリ、動画の解像度、コーデックによって異なります。
DH2300とDXPシリーズでは利用できる機能が異なる
DH2300はDockerに対応していないため、Docker経由で導入するPlexは利用できません。一方、DLNAとApp Center版Jellyfinを利用した動画再生には対応しています。
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Plex、Dockerアプリ、ハードウェアトランスコードを重視する場合は、DXP2800などの対応モデルが適しています。
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特に4K動画を端末に合わせて変換しながら再生する場合は、Intelプロセッサを搭載するモデルと、ハードウェアトランスコードに対応するアプリ設定が必要です。
UGREEN NASに保存した動画をテレビで再生する方法と、DLNA・Jellyfin・Plexの違いは、NASに保存した動画をテレビで見る方法で解説しています。
音楽を整理して再生する
UGREEN NASの音楽アプリでは、NASへ保存した楽曲を次の単位で整理できます。
- アルバム
- アーティスト
- ジャンル
- フォルダ
- プレイリスト
作成したプレイリストは、スマートフォンやパソコンから再生できます。家族や友人と楽曲やプレイリストを共有する場合は、共有範囲とアクセス権限を確認してください。
5.外付けHDD・クラウド・別のNASへバックアップする
NASへデータを保存しただけでは、バックアップは完成しません。
NAS本体が故障した場合や、火災、水害、盗難、ランサムウェア、操作ミスが発生した場合に備えて、NASとは別の保存先にもデータをコピーします。
主なバックアップ先は次の3つです。
外付けHDD
UGREEN NASのUSBポートへ外付けHDDを接続し、NAS内のデータをコピーします。
家庭で導入しやすく、バックアップ後に取り外して保管できる点がメリットです。ランサムウェア対策を重視する場合は、外付けHDDを常時接続せず、バックアップ完了後に切り離します。
ただし、NASと外付けHDDを同じ部屋に保管している場合、火災や水害で両方を同時に失う可能性があります。
クラウドストレージ
UGOS Proのクラウド連携機能では、Microsoft OneDrive、Google Drive、DropboxとNASの間でデータを同期できます。
クラウドへデータを保存すると、NASとは物理的に離れた場所へコピーを持てるため、災害や盗難への備えになります。
ただし、「同期」と「バックアップ」は同じではありません。
同期は、複数の保存先を同じ状態に保つための仕組みです。設定によっては、NAS側で削除したファイルがクラウド側からも削除される可能性があります。
バックアップとして使う場合は、次の点を確認します。
- 一方向または双方向のどちらで同期するか
- 削除したファイルが保存先でも削除されるか
- 過去のバージョンを保持できるか
- クラウド側の容量が足りているか
- バックアップしたファイルを復元できるか
別のNAS
実家、事務所、別拠点などにもう1台のNASがある場合は、ネットワーク経由でデータを複製できます。
別拠点へのバックアップは、NAS本体とバックアップ先を物理的に離せる点がメリットです。ただし、初回の大容量転送、回線速度、接続先の容量、ユーザー権限、暗号化などを事前に設計する必要があります。
RAIDはバックアップではない
複数ベイのNASではRAIDを構成できます。RAIDは、RAIDレベルに応じてHDD故障へ備える仕組みです。
ただし、次の問題には対応できません。
- ファイルの誤削除
- ランサムウェアによる暗号化
- NAS本体の故障
- 複数HDDの同時故障
- 火災、水害、盗難
- ストレージプールの誤操作
RAIDを構成していても、重要なデータは外付けHDD、クラウド、別のNASなどへバックアップしてください。
UGREEN NASから外付けHDD、クラウド、別拠点NASへデータを複製する方法と、バックアップ結果の確認項目は、UGREEN NASの定期メンテナンスとバックアップで解説しています。
6.二要素認証やアクセス権限でアカウントを保護する
NASへデータをローカル保存すると、保存場所やアクセス権限を自分で管理できます。
一方で、NASの安全性も利用者自身が管理する必要があります。NASを購入しただけで、不正アクセス、ランサムウェア、誤操作から自動的に保護されるわけではありません。
管理者と通常利用のアカウントを分ける
管理者アカウントは、設定変更やユーザー管理が必要なときだけ使用します。
日常的なファイル閲覧、写真の保存、動画再生には、必要なフォルダだけへアクセスできる一般ユーザーを使用します。
管理者権限を日常利用すると、アカウントが不正利用された場合の影響範囲が大きくなります。
二要素認証を設定する
UGREEN NASでは、パスワードに加えて、認証アプリで生成される6桁のOTPコードを使う二要素認証を設定できます。
二要素認証を有効にすると、パスワードが漏えいした場合でも、第三者がログインできるリスクを下げられます。
ただし、二要素認証だけですべての不正アクセスを防げるわけではありません。次の対策と組み合わせます。
- 長く、使い回していないパスワード
- ログイン失敗時の自動ブロック
- 家族ごとの個別アカウント
- 必要最小限の共有フォルダ権限
- 不要な外部アクセスの停止
- UGOS Proとアプリの更新
- 不審なログインや接続の確認
認証アプリの登録、緊急認証メールアドレス、信頼済みデバイスの設定は、UGREEN NASの二要素認証設定ガイドで解説しています。
NASの管理画面やSMBを直接公開しない
外出先から利用するために、NASの管理画面やSMBをそのままインターネットへ公開する必要はありません。
初心者はUGREENlinkを使用し、より細かな接続制御が必要な場合はVPNなどを検討します。使用していないリモート接続方式やポート転送は停止してください。
UGREEN NASが向いている人・向いていない人
NASは便利な機器ですが、すべての人に必要なわけではありません。
| UGREEN NASが向いている人 | NASが向いていない人 |
|---|---|
| 家族の写真や動画が複数端末に分散している | 保存データが少なく、今後も増えない |
| スマホやPCのバックアップを自動化したい | 現在のクラウドサービスに不満がない |
| 家族ごとにデータを分けて共有したい | 機器の設定や更新を行いたくない |
| 写真を整理し、動画や音楽を複数端末で再生したい | メディア管理機能を必要としていない |
| 外出先から自宅のデータへアクセスしたい | 外出先で少量のデータを使うだけ |
| 大容量データを自宅で管理したい | 初期費用をかけたくない |
| 外付けHDDやクラウドと組み合わせてバックアップしたい | バックアップやHDD管理を自分で行いたくない |
NASを導入すると、クラウドサービス事業者へ任せていた一部の管理を、自分で行うことになります。
データの保存場所、容量、アクセス権限を自分で管理できる一方で、アップデート、HDDの状態確認、バックアップ、復元テストも必要です。
導入すべきか迷っている場合は、NASが必要な人・いらない人の判断基準で、データ量、費用、管理負担を確認できます。
UGREEN NASを導入する前に決めること
NAS本体を選ぶ前に、次の項目を整理します。
1.保存するデータ
- スマートフォンの写真・動画
- パソコンのバックアップ
- 家族共有のデータ
- 仕事や学校の書類
- 動画・音楽ライブラリ
保存対象を決めると、必要容量を見積もりやすくなります。
2.利用する人数
1人で使うのか、家族全員で使うのかによって、必要なユーザー数、共有フォルダ、容量が変わります。
3.必要な保存容量
現在のデータ量だけでなく、写真や動画が今後どの程度増えるかも考えます。RAIDを構成する場合は、搭載したHDD容量の合計をそのまま利用できるわけではありません。
4.外出先から利用するか
家庭内だけで使う場合は、リモートアクセスを有効にする必要はありません。外出先から使う場合だけ、UGREENlinkなどを設定します。
5.メディア機能を利用するか
写真管理、DLNA、Jellyfin、Plex、ハードウェアトランスコードなど、利用したい機能を購入前に整理します。
写真や動画の保存とDLNA再生が中心ならDH2300も候補になります。DockerやPlex、動画のハードウェアトランスコードを利用する場合は、DXP2800などの対応モデルを選びます。
6.NAS以外のバックアップ先
NASを購入する前に、外付けHDD、クラウド、別拠点NASのどれへバックアップするか決めておきます。
NAS本体と内蔵HDDだけを購入しても、災害やNAS本体の故障に備えるバックアップは完成しません。
利用目的、必要容量、ベイ数、ネットワーク速度を整理したうえで、UGREEN NAS製品一覧から用途に合うモデルを選択できます。
よくある質問
UGREEN NASは外出先から利用できますか?
利用できます。
UGREENlinkなどのリモートアクセスを設定すると、スマートフォン、パソコン、WebブラウザからNAS内のファイルへアクセスできます。
ただし、利用速度は自宅回線のアップロード速度と外出先の通信状態に影響されます。アカウントには二要素認証を設定し、必要なフォルダだけへアクセス権限を付与してください。
スマートフォンの写真は自動でバックアップできますか?
できます。
UGREEN NASアプリで写真へのアクセスを許可し、保存先、対象データ、通信条件を設定すると、新しい写真や動画をNASへ自動的に転送できます。
設定後は、最新の写真だけでなく、古い写真と動画も正常に保存されているか確認してください。
UGREEN NASの動画をテレビで再生できますか?
再生できます。
対応テレビではDLNA、TV版アプリ、Jellyfin、Plex、HDMIなどを利用できます。ただし、利用できる方法はNASモデル、テレビ、再生アプリ、動画形式によって異なります。
DH2300はDLNAとApp Center版Jellyfinを利用できますが、Docker非対応のためPlexは利用できません。Plexやハードウェアトランスコードを重視する場合は、DXP2800などの対応モデルが適しています。
UGREEN NASがあれば、ほかのバックアップは不要ですか?
必要です。
NAS本体や内蔵HDDだけにデータを保存している場合、NASの故障、災害、盗難、ランサムウェア、誤操作でデータを失う可能性があります。
重要なデータは、外付けHDD、クラウド、別拠点NASなどにもコピーしてください。RAIDはHDD故障への対策であり、バックアップの代わりにはなりません。
まとめ
UGREEN NASのメリットは、データを自分の環境へ保存できることだけではありません。複数端末のデータを一か所へ集約し、利用者、共有範囲、バックアップ先、メディアの利用方法を自分で設計できることにあります。
その自由度を安全に活用するには、必要な機能だけを有効にし、アカウント保護と外部バックアップを継続して管理することが重要です。
