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UGREEN NASでPlexを設定する方法

UGREEN NASでPlexを設定する方法

30/07/2026

NASに保存した動画・音楽・写真を、パソコンだけでなくテレビ、Fire TV、スマートフォン、タブレットから再生したい場合、Plex Media Serverは有力な選択肢です。UGREEN NASのDocker対応モデルであれば、Plexを構築して、自宅のメディアライブラリを一元管理できます。Dockerについてよく分からない方は、先にDockerガイドをご覧ください。

ただし、Plexは自分で保存した動画・音楽・写真を管理して再生するためのメディアサーバーです。日本のテレビ録画番組をDTCP-IPで扱うRECBOXやnasne系の録画NASとは目的が異なります。録画番組の保存や配信ではなく、個人所有の動画ファイル・カメラ動画・スマートフォン動画・音楽・写真を整理して再生する用途として考えてください。

NASでPlexを使う


UGREEN NASでPlexを使う前提:対応モデルを確認

UGREEN NASでPlexを使うには、Dockerに対応したモデルが必要です。PlexはUGOS Proの標準アプリではなく、Dockerコンテナとして導入するためです。

モデル Plexの可否 補足
DH2300 使えない Dockerに対応していないため、Plexを導入できません。
DH4300 Plus 使える(制約あり) Docker対応。ただしハードウェアトランスコードは利用できません。
DXP2800 / DXP4800 Plus / DXP6800 Pro など 使える Docker対応。ハードウェアトランスコードにも対応します。


DH2300はDockerに対応していないため、この記事の手順ではPlexを構築できません。動画をテレビやスマートフォンで見るメディアサーバー用途を重視するなら、Docker対応モデルを選ぶ必要があります。

なお、Plexの4K再生やトランスコードが快適かどうかは、NAS本体の性能だけで決まるわけではありません。動画ファイルの形式、再生する端末の対応状況、家庭内のネットワーク環境が、それぞれ再生のしやすさに影響します。


NASのネットワーク要件


Plex用のフォルダをUGREEN NASに作成

Plexをインストールする前に、NAS側でフォルダ構成を決めて作成しておきます。

  1. ブラウザでUGOS Proにログインします。
  2. ファイル管理を開きます。
  3. Plex用のデータを保存するストレージまたは共有フォルダを選びます。
  4. ルート直下、または管理しやすい場所にMediaフォルダを作成します。
  5. Mediaフォルダの中に、MoviesTV ShowsMusicPhotosを作成します。
  6. 同じ階層にPlexフォルダを作成します。
  7. Plexフォルダの中に、configtranscodeを作成します。
  8. 作成したフォルダに、Plexコンテナからアクセスできる権限があることを確認します。

推奨するフォルダ構成は次のとおりです。

/Media
  /Movies
  /TV Shows
  /Music
  /Photos
/Plex
  /config
  /transcode

各フォルダの役割は次のとおりです。

フォルダ 役割
/Media/Movies 映画、ホームビデオ、単発動画を保存します。
/Media/TV Shows シリーズ動画や番組形式の動画を保存します。
/Media/Music 音楽ファイルを保存します。
/Media/Photos 写真ライブラリを保存します。
/Plex/config Plexの設定、ライブラリ情報、メタデータを保存します。
/Plex/transcode トランスコード時の一時ファイルを保存します。


フォルダ設計で押さえるべきポイント

  • 映画とテレビ番組は分けて保存します。Plexは、ライブラリの種類ごとに異なる方法でメタデータを取得します。
  • /configは特別に扱います。このフォルダには、ライブラリの構成、視聴履歴、取得済みのメタデータといった、Plexの動作に関わるすべての設定データが保存されます。/configを削除したり、一時的なフォルダに置いたりしてはいけません。
  • /transcodeは容量に余裕のある場所に置きます。トランスコードが発生すると、変換中の動画データが一時ファイルとしてここに書き込まれます。
  • Plex用のメディアフォルダと、個人の文書やバックアップ用のフォルダは分けて管理します。

DockerでPlex Media Serverをインストール

フォルダの準備ができたら、DockerでPlex Media Serverをインストールします。

Dockerをインストール

  1. UGOS Proにログインします。
  2. アプリセンターを開き、インストールできるアプリの一覧からDockerを探します。
  3. Dockerをインストールします。インストールボタンを押し、完了するまで待ちます。
  4. インストール後、アプリ一覧またはデスクトップからDockerを起動します。
Docker


Plexのイメージを取得

Dockerでは、アプリの設計図にあたる「イメージ」をダウンロードしてから、それを実体化した「コンテナ」を動かします。まずPlexのイメージを取得します。

  1. Dockerのイメージ画面を開きます。
  2. イメージを検索する欄で、plexinc/pms-dockerを検索します。これはPlex公式が提供しているイメージです。
    手順2
  3. イメージをダウンロードします。タグ(バージョン)を選ぶ場合は、latestを選んでおくと最新の安定版が取得できます。

Plexコンテナを作成

コンテナ作成画面では、以下の項目を設定します。

項目 設定例 説明
イメージ plexinc/pms-docker Plex公式のDockerイメージです。
コンテナ名 plex 管理しやすい名前にします。
タイムゾーン Asia/Tokyo 日本時間でログや更新時刻を扱うために設定します。
PLEX_CLAIM Plex公式サイトで取得したClaim Token 初回起動時にPlexアカウントとサーバーを紐づけます。
/config NAS上の/Plex/config Plexの設定、ライブラリ情報、メタデータを保存します。
/transcode NAS上の/Plex/transcode トランスコード時の一時ファイルを保存します。
/data NAS上の/Media 動画・音楽・写真などのメディアファイルを読み込む場所です。
ポート 32400 Plex Web Appやクライアントアプリから接続するための主要ポートです。
再起動ポリシー 自動再起動 NAS再起動後もPlexを自動で起動させます。
デバイス /dev/dri:/dev/dri DXP系Intelモデルでハードウェアトランスコードを使う場合のみ設定します。


環境変数には、最低限TZPLEX_CLAIMを設定します。

TZ=Asia/Tokyo
PLEX_CLAIM=取得したClaim Token

PLEX_CLAIMは、Plex Media Serverを自分のPlexアカウントに登録するためのトークンです。Plex公式のClaimページで取得し、コンテナの初回起動時に環境変数として渡します。すでにサーバー登録が完了している場合、この値は再利用する必要はありません。

次に、NAS上で作成したフォルダをコンテナ内にマウントします。

/Plex/config     → /config
/Plex/transcode  → /transcode
/Media           → /data

/dataには、前の手順で作成した/Mediaフォルダを割り当てます。Plex Web Appでライブラリを追加するときは、この/dataの中にあるMoviesTV ShowsMusicPhotosを指定します。

ポートは、まず32400を設定します。家庭内LANでPlex Web Appにアクセスする場合は、NASのIPアドレスとこのポートを使います。

http://NASのIPアドレス:32400/web

たとえばNASのIPアドレスが192.168.1.100の場合は、ブラウザで次のようにアクセスします。

http://192.168.1.100:32400/web

設定が完了したら、コンテナを起動します。起動後、Dockerのコンテナ一覧でplexが実行中になっていることを確認します。続いて、ブラウザでhttp://NASのIPアドレス:32400/webにアクセスし、Plex Web Appが表示されるか確認します。

コンテナを起動します


Plex Web Appが開けない場合は、まず次の点を確認します。

確認項目 内容
コンテナの状態 plexコンテナが実行中になっているか確認します。
ポート設定 32400が正しく割り当てられているか確認します。
NASのIPアドレス アクセス先のIPアドレスが正しいか確認します。
フォルダマウント /config/transcode/dataが正しく割り当てられているか確認します。
Claim Token 初回登録が失敗していないか確認します。


Plex Web Appが表示されたら、次にサーバー名を設定し、映画、テレビ番組、音楽、写真などのライブラリを追加します。

Plex Web Appで初期設定

Plexコンテナを起動したら、ブラウザでPlex Web Appにアクセスします。家庭内LANに接続したPCから、次の形式で開きます。

http://NASのIPアドレス:32400/web

たとえば、UGREEN NASのIPアドレスが192.168.1.100の場合は、次のURLにアクセスします。

http://192.168.1.100:32400/web

Plexアカウントでログイン

Plex Web Appが表示されたら、Plexアカウントでログインします。初回起動時にPLEX_CLAIMが正しく設定されていれば、作成したPlex Media Serverが自分のアカウントに紐づけられます。

サーバー名を設定

最初のセットアップで、サーバーに名前を付けます。家庭内で分かりやすい名前にしておくと、Fire TV、スマートテレビ、スマートフォンなどから接続するときに見つけやすくなります。

例:

UGREEN-NAS-Plex
Home-Media-Server
Family-Plex

サーバー名を設定したら、ライブラリを追加します。Plexでは、動画、テレビ番組、音楽、写真をライブラリ単位で管理します。前の手順で作成したフォルダ構成に合わせて、次のように指定します。

ライブラリの種類 指定するフォルダ例
映画 /data/Movies
テレビ番組 /data/TV Shows
音楽 /data/Music
写真 /data/Photos


ライブラリを追加すると、Plexがフォルダ内のファイルをスキャンし、作品名・サムネイル・説明・公開年などのメタデータを取得します。

日本語タイトルの動画では、作品名が正しく認識されない場合があります。その場合は、ファイル名やフォルダ名にタイトルと公開年を入れると、誤認識を減らしやすくなります。

例:

/data/Movies
  /Movie Title (2024)
    Movie Title (2024).mp4

シリーズ動画の場合は、シーズン番号とエピソード番号を整理しておくと、Plex側で番組として認識されやすくなります。

/data/TV Shows
  /Series Title
    /Season 01
      Series Title - S01E01.mp4
      Series Title - S01E02.mp4

字幕を使う場合は、動画ファイルと同じフォルダに字幕ファイルを置き、動画ファイル名とできるだけ揃えます。日本語字幕を使う場合も、ファイル名が大きく異なるとPlex側で自動認識されないことがあります。

例:

Movie Title (2024).mp4
Movie Title (2024).ja.srt


Plexとテレビ録画NASは何が違う?

Plexはテレビ録画NASとは目的が異なります。Plexは、NASに保存した個人所有の動画、音楽、写真を整理して再生するためのメディアサーバーです。一方、RECBOXやnasne系の録画NASは、日本のテレビ放送を録画した番組を保存・再生するためのデバイスです。

比較項目 Plex テレビ録画NAS / RECBOX / nasne系
主な用途 個人所有の動画・音楽・写真を整理して再生する 地デジ・BS・CSなどの録画番組を保存・再生する
代表的なコンテンツ スマートフォン動画、カメラ動画、ホームビデオ、映画ファイル、音楽、写真 テレビやレコーダーで録画した番組
視聴方法 Plexアプリ・Fire TV・スマートテレビ・スマートフォン・PCブラウザ DTCP-IP環境
著作権保護 一般的なメディアファイルの管理が前提 録画番組の保護ルールやDTCP-IP対応が関係する
UGREEN NASでの位置づけ Plexサーバーとして、個人メディアの保存・整理・再生に使う 録画番組専用NASとして訴求する用途ではない


Plexとテレビ録画NASは何が違う

よくある質問

UGREEN NASならどのモデルでもPlexを使えますか?

いいえ、Docker対応モデルが必要です。DXP2800、DXP4800 Plus、DXP6800 ProなどのDXPシリーズと、DH4300 PlusではPlexを構築できます。DH2300はDockerに対応していないため、Plexを利用できません。

Plexのハードウェアトランスコードは無料で使えますか?

いいえ。Plexでハードウェアトランスコードを使うには、Plex Passが必要です。さらに、Intel Quick Sync対応CPUを搭載したモデルであること、Dockerコンテナに/dev/driをパススルーしていること、Plex Web App側でハードウェアアクセラレーションを有効化していることも必要です。DXPシリーズのIntelモデルでは、これらの条件を満たせば構成できます。対応モデルについては、UGREEN NAS DXPシリーズをご覧ください。一方、DH4300 PlusはQuick Sync非対応のため対象外です。

Plexは外出先から視聴できますか?

Plexのリモートアクセスを設定すれば、外出先から視聴できる場合があります。ただし、自宅回線のアップロード速度・ルーター設定・ポート転送・二重ルーター・マンション回線・IPv6 IPoE・CGNATなどの影響を受けます。最初から外出先視聴を設定するのではなく、まず家庭内LANで安定して再生できることを確認してください。

PlexとJellyfinはどちらを選べばよいですか?

ハードウェアトランスコードを無料で使いたい場合は、Jellyfinが選択肢になります。Plexはハードウェアトランスコードに有料のPlex Passが必要ですが、Jellyfinは無料・オープンソースで利用できます。アプリの対応状況、操作画面の使いやすさ、家族での共有のしやすさはPlexに分があります。

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まとめ

UGREEN NASのDocker対応モデルを使えば、Plex Media Serverを構築し、NASに保存した動画・音楽・写真をテレビ、Fire TV、スマートフォン、PCから再生できます。

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