UGREEN NASのモデル比較と選び方|DH2300・DXP2800・DH4300 Plus・DXP4800 Plus
UGREEN NASの家庭向けモデルは、ベイ数だけでなく、CPUアーキテクチャ、Docker・仮想マシンへの対応、メモリ増設、M.2 SSD、ネットワーク速度に違いがあります。
写真や動画の保存をシンプルに始めるならDH2300、2ベイでもDockerや仮想マシンを使いたいならDXP2800が候補です。4ベイで家族のデータを長期保存するならDH4300 Plus、10GbEや高い拡張性を重視するならDXP4800 Plusが適しています。

30秒で結論|どのUGREEN NASを選ぶべきか
| 使い方 | 選ぶモデル | 主な理由 | 購入前の注意点 |
|---|---|---|---|
| スマホ写真、動画、書類を保存したい | UGREEN NASync DH2300 | 2ベイ、1GbE、家庭用の基本機能に対応 | Docker・仮想マシン・M.2 SSD・メモリ増設は非対応 |
| 2ベイでDockerや仮想マシンも使いたい | UGREEN NASync DXP2800 | Intel x86、2.5GbE、M.2 SSD、メモリ増設に対応 | 2ベイのためRAID 5・6は利用不可 |
| 家族の大量データを4ベイで保存したい | UGREEN NASync DH4300 Plus | 4ベイ、2.5GbE、RAID 5・6、Dockerに対応 | ARM、メモリ増設・M.2 SSD・仮想マシンは非対応 |
| 10GbE、Docker、仮想マシンを重視したい | UGREEN NASync DXP4800 Plus | Intel x86、4ベイ、10GbE、M.2 SSD、最大64GBメモリ | 本体・HDD・ネットワーク機器を含む導入費用が増える |
写真保存やパソコンのバックアップだけなら、必ずしもDXPシリーズは必要ありません。一方、購入後にDocker、仮想マシン、メモリ増設を試す可能性がある場合は、最初からDXPシリーズを選ぶ方が機能不足を避けられます。
キーポイント
- 写真・動画保存が中心ならDH2300、Dockerや仮想マシンも使うならDXP2800が候補です。
- 4ベイで大容量保存を始めるならDH4300 Plus、10GbEと高い拡張性が必要ならDXP4800 Plusが向いています。
- DH2300とDH4300 PlusはARM、DXP2800とDXP4800 PlusはIntel x86プロセッサーを搭載しています。
- DH4300 PlusはDockerに対応しますが、仮想マシンには対応しません。
- DH2300はDockerと仮想マシンのどちらにも対応していません。
- DXP2800とDXP4800 Plusは、Docker、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設に対応します。
- 2ベイモデルはRAID 1まで、4ベイモデルはRAID 5・6も選択できます。
UGREEN NAS家庭向け4モデルの機能比較
| 比較項目 | DH2300 | DXP2800 | DH4300 Plus | DXP4800 Plus |
|---|---|---|---|---|
| SATAベイ | 2ベイ | 2ベイ | 4ベイ | 4ベイ |
| CPU系統 | ARM | Intel x86 | ARM | Intel x86 |
| CPU | RK3576 8コア | Intel N100 | A76+A55 8コア | Intel Pentium Gold 8505 |
| 標準メモリ | 4GB LPDDR4X | 8GB DDR5 | 8GB LPDDR4X | 8GB DDR5 |
| メモリ増設 | 非対応 | 最大16GB | 非対応 | 最大64GB |
| M.2 SSDスロット | なし | 2 | なし | 2 |
| LAN | 1GbE×1 | 2.5GbE×1 | 2.5GbE×1 | 2.5GbE×1+10GbE×1 |
| Docker | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 仮想マシン | 非対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
| JBOD・Basic | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| RAID 0・1 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| RAID 5・6・10 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| 主な用途 | 写真、動画、書類、バックアップ | 2ベイでのDocker・VM運用 | 家庭用大容量保存、4ベイRAID | 高速転送、高負荷アプリ、VM |
DHシリーズとDXPシリーズの違い
DHシリーズとDXPシリーズの大きな違いは、CPUアーキテクチャと拡張性です。
DHシリーズ
DHシリーズは、写真、動画、書類の保存、スマートフォンの自動バックアップ、家族共有などを始めやすいモデルです。
DH2300とDH4300 PlusはどちらもARM系プロセッサーを搭載していますが、利用できる機能は同じではありません。
- DH2300:Docker・仮想マシン非対応
- DH4300 Plus:Docker対応、仮想マシン非対応
- メモリ増設:両モデルとも非対応
- M.2 SSD:両モデルとも非対応
DH4300 PlusでDockerを使用する場合は、利用するコンテナイメージがlinux/arm64に対応している必要があります。linux/amd64専用のイメージは、そのままでは起動できません。
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DXPシリーズ
DXP2800とDXP4800 PlusはIntel x86プロセッサーを搭載し、Dockerと仮想マシンの両方に対応しています。
- Docker対応
- 仮想マシン対応
- M.2 SSDスロット搭載
- メモリ増設対応
-
linux/amd64向けDockerイメージを利用しやすい
写真保存や共有だけならDHシリーズでも対応できます。一方、Docker、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設のいずれかが必要なら、DXPシリーズが選びやすくなります。
UGREEN NASでDockerを利用する手順は、DockerをUGREEN NASで使う方法で解説しています。
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DH2300とDXP2800の違い
DH2300とDXP2800は、どちらも2台のSATAドライブを搭載できる2ベイNASです。しかし、アプリ対応と拡張性には大きな違いがあります。
DH2300が向いている人
- 初めてNASを導入する
- スマートフォンの写真や動画を保存したい
- 家族でファイルを共有したい
- パソコンのバックアップ先にしたい
- RAID 1でHDD1台の故障に備えたい
- Dockerや仮想マシンを使用しない
- 初期費用と消費電力を抑えたい
DH2300は家庭用ストレージとして必要な基本機能を備えていますが、購入後にDocker、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設を追加することはできません。

写真・動画保存に用途を絞れる場合は有力な選択肢です。将来ホームサーバーとして使う可能性がある場合は、DXP2800を検討してください。
DXP2800が向いている人
- 2ベイNASで始めたい
- Dockerコンテナを動かしたい
- 仮想マシンを使いたい
- 2.5GbEで大容量ファイルを転送したい
- M.2 SSDを使用したい
- メモリを最大16GBまで増設したい
- x86向けアプリを利用したい
DXP2800は2ベイのため、選択できるRAIDはJBOD、Basic、RAID 0、RAID 1です。RAID 5やRAID 6を利用したい場合は、4ベイモデルが必要です。

2モデルの選び分け
写真・動画保存とバックアップに用途を絞るならDH2300、購入後にDocker、仮想マシン、M.2 SSD、2.5GbEを使う可能性があるならDXP2800を選びます。
DH4300 PlusとDXP4800 Plusの違い
DH4300 PlusとDXP4800 Plusは、どちらも4ベイでRAID 5・6・10に対応しています。違いは、CPUアーキテクチャ、仮想マシン、メモリ増設、M.2 SSD、10GbEです。
DH4300 Plusが向いている人
- 家族全員の写真や動画を長期間保存したい
- 4ベイで容量を増やしたい
- RAID 5やRAID 6を利用したい
- 2.5GbEで大容量ファイルを転送したい
- ARM対応のDockerコンテナを利用したい
- 仮想マシン、10GbE、メモリ増設は必要ない
DH4300 PlusはDockerに対応していますが、仮想マシンには対応しません。メモリは8GB固定で、M.2 SSDスロットもありません。
4ベイの大容量保存とDockerを利用しながら、DXP4800 Plusほどの拡張性を必要としない場合に適しています。

DXP4800 Plusが向いている人
- 4ベイでRAID 5やRAID 6を利用したい
- 10GbEで大容量ファイルを転送したい
- Dockerと仮想マシンを使いたい
- メモリを最大64GBまで増設したい
- M.2 SSDを使用したい
- x86向けアプリを幅広く利用したい
- 4K動画編集や高負荷処理を想定している
10GbEを利用するには、NASだけでなく、パソコン、LANアダプター、ネットワークスイッチ、LANケーブルも10GbEに対応している必要があります。
一般的な写真保存や書類共有だけなら性能を使い切れない可能性があります。10GbE、仮想マシン、メモリ増設が必要かどうかを基準に判断してください。

2モデルの選び分け
家族の大容量データ保存とARM対応Dockerが中心ならDH4300 Plus、10GbE、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設が必要ならDXP4800 Plusを選びます。
2ベイと4ベイはどちらを選ぶべきか
2ベイと4ベイの違いは、単純な最大容量だけではありません。選択できるRAID構成と、将来の容量拡張方法が変わります。
2ベイが向いている使い方
- スマートフォンの写真や動画
- 書類の保存と家族共有
- パソコンのバックアップ
- RAID 1での運用
- 初期費用を抑えたい
- 3~5年後も必要実効容量が8TB程度までに収まる見込み
RAID 1では、同じデータを2台のHDDに保存します。8TB HDDを2台搭載した場合、実効容量の目安は約8TBです。
4ベイが向いている使い方
- 家族全員の写真や動画を長期保存する
- 4K動画やRAW写真を大量に保存する
- 複数台のパソコンをバックアップする
- RAID 5やRAID 6を利用する
- HDDを追加しながら容量を拡張する
- 2ベイでは数年以内に容量不足になる可能性がある
詳しい実効容量とRAID構成は、2ベイNASと4ベイNASの違いで比較しています。
必要容量とHDDを決める
モデルを選ぶ前に、RAID構成後に必要な実効容量を計算します。
基本的な考え方は次のとおりです。
必要容量=現在のデータ量+年間の増加量×保存したい年数
写真や書類が中心なら実効容量2~4TB、家族写真・動画やパソコンのバックアップなら4~8TB、4K動画やRAW写真を大量に扱う場合は8~16TB以上が目安です。
具体的な容量計算とRAID別の実効容量は、NASの容量は何TB必要かを解説したガイドで確認できます。
本記事で紹介した4モデルは、データ保存用HDDが別売りです。HDDは容量だけでなく、NAS向け設計、CMR方式、互換性、発熱、騒音も確認してください。詳しい基準は、NAS用HDDの選び方で解説しています。
RAIDはバックアップではない
RAID 1、RAID 5、RAID 6は、HDD故障への備えとして利用できます。しかし、次の問題はRAIDだけでは防げません。
- ファイルの誤削除
- ファイルの上書き
- ランサムウェア
- NAS本体の故障
- RAID設定の誤操作
- 火災、水害、盗難
重要なデータは、外付けHDD、別のNAS、クラウドストレージなど、NASとは別の保存先にもバックアップしてください。
RAIDレベルごとの役割と実効容量は、NASのRAID構成と冗長性で解説しています。
家庭向け4モデル以外を選ぶ場合
本記事の4モデルで要件を満たせない場合は、次のシリーズも候補になります。
- より高い処理性能やデュアル10GbEが必要:DXP GTシリーズ
- 6台以上のHDDで大容量RAIDを構成したい:DXP6800 Pro、DXP8800 Plus
- HDDを使わないオールフラッシュ構成が必要:DXP480T Plus
- クリエイターや小規模チームで高負荷処理を行う:DXP GT・上位DXPシリーズ
現行ラインアップは、UGREEN NAS全モデル一覧で確認できます。
購入前の最終チェックリスト
- 写真保存、バックアップ、Dockerなど主な用途を決めた
- 2ベイと4ベイのどちらが必要か判断した
- RAID後の実効容量を計算した
- Dockerの対応状況を確認した
- 仮想マシンの対応状況を確認した
- 使用するDockerイメージのCPUアーキテクチャを確認した
- メモリ増設が必要か判断した
- M.2 SSDを使用するか決めた
- 1GbE・2.5GbE・10GbEを用途から選んだ
- HDDが別売りであることを理解した
- 必要なHDD本数と費用を計算した
- RAIDとは別のバックアップ先を用意した
- NAS本体、HDD、ネットワーク機器を含む総費用を計算した
条件を整理してもモデルを選べない場合は、UGREEN NASセレクターで用途、ベイ数、予算から候補を絞り込めます。
UGREEN NASのモデル選びに関するよくある質問
DH2300とDXP2800の一番大きな違いは何ですか?
DH2300は写真・動画保存や家族共有に適したARM搭載モデルで、Dockerと仮想マシンには対応していません。
DXP2800はIntel x86プロセッサーを搭載し、Docker、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設、2.5GbEに対応します。
写真保存に用途を絞るならDH2300、ホームサーバーとして利用するならDXP2800が候補です。
DH4300 PlusとDXP4800 Plusの違いは何ですか?
どちらも4ベイでRAID 5・6に対応しています。
DH4300 PlusはARM、2.5GbE、8GB固定メモリで、Dockerに対応しますが仮想マシンには対応しません。
DXP4800 PlusはIntel x86、2.5GbE+10GbE、最大64GBメモリ、M.2 SSDを搭載し、Dockerと仮想マシンの両方に対応します。
UGREEN NASでDockerを使えるモデルはどれですか?
本記事の4モデルでは、DXP2800、DH4300 Plus、DXP4800 PlusがDockerに対応します。DH2300はDockerに対応していません。
DH4300 PlusはARMモデルのため、使用するDockerイメージがlinux/arm64に対応している必要があります。DXP2800とDXP4800 Plusでは、一般的なlinux/amd64向けイメージを利用しやすくなります。
UGREEN NASで仮想マシンを使えるモデルはどれですか?
本記事の4モデルでは、DXP2800とDXP4800 Plusが仮想マシンに対応します。
DH2300とDH4300 Plusは仮想マシンに対応していません。VMを利用する予定がある場合は、DXPシリーズを選択してください。
PlexやJellyfinを使うならどのモデルが適していますか?
PlexやJellyfinをDockerで運用する場合は、Dockerイメージの対応アーキテクチャ、CPU性能、メモリ、動画形式を確認します。
互換性と拡張性を重視するなら、Intel x86プロセッサーを搭載したDXP2800またはDXP4800 Plusが選びやすいでしょう。4K動画のトランスコードや複数ユーザーでの同時再生を想定する場合は、CPUとネットワーク性能も考慮してください。
2ベイと4ベイではどちらがおすすめですか?
写真、書類、パソコンのバックアップが中心で、RAID 1の実効容量で足りるなら2ベイが候補です。
家族全員の長期保存、4K動画、監視カメラ録画、RAID 5・6を想定する場合は4ベイが適しています。
初めてのUGREEN NASにはどのモデルが適していますか?
写真や動画の保存をシンプルに始めるならDH2300が候補です。
将来Docker、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設を利用する可能性があるなら、最初からDXP2800を選ぶ方が機能不足を避けられます。
4ベイが必要な場合は、家庭用大容量保存を重視するならDH4300 Plus、10GbEと高い拡張性を重視するならDXP4800 Plusを検討してください。
まとめ
UGREEN NASの家庭向け4モデルは、次のように選び分けます。
- DH2300:写真、動画、書類の保存をシンプルに始めたい
- DXP2800:2ベイでDocker、仮想マシン、M.2 SSDを利用したい
- DH4300 Plus:4ベイで大容量保存、RAID 5・6、ARM対応Dockerを利用したい
- DXP4800 Plus:10GbE、仮想マシン、M.2 SSD、メモリ増設を重視したい
購入後に変更できない重要な違いは、CPUアーキテクチャ、Docker・仮想マシンへの対応、メモリ増設、M.2 SSD、ネットワーク速度、ベイ数です。
最大容量やCPUの数字だけで比較せず、「使いたいアプリ」「必要なRAID」「将来の拡張性」を基準に選んでください。
