UGREEN NASの電気代はいくら?モデル別目安と節電方法
UGREEN NASの電気代は、NAS本体のモデル、搭載するHDDの台数、処理負荷、HDDが休止している時間によって変わります。

モデル別の月額電気代
電力単価は35円/kWhで計算しています。
| モデル | ベイ数 | 待機時参考値 | 稼働時参考値 | 待機時が続く場合 | 稼働時が続く場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| DH2300 | 2ベイ | 約3.3W | 約13W | 約83円/月 | 約328円/月 |
| DH4300 Plus | 4ベイ | 約7W | 約23W | 約176円/月 | 約580円/月 |
| DXP2800 | 2ベイ | 約5.25W | 約16W | 約132円/月 | 約403円/月 |
| DXP4800 Plus | 4ベイ | 約18W | 約42W | 約454円/月 | 約1,058円/月 |
| DXP6800 Pro | 6ベイ | 約24.9W | 約43W | 約627円/月 | 約1,084円/月 |
| DXP8800 Plus | 8ベイ | 約29W | 約70.3W | 約731円/月 | 約1,772円/月 |
測定時のHDD構成や処理内容はモデルによって異なる可能性があるため、同じモデルでも実際の消費電力が表と一致するとは限りません。
電気代の計算方法
月額電気代は、次の式で計算できます。
消費電力(W)× 24時間 × 30日 ÷ 1,000 × 電力単価(円/kWh)
たとえば、消費電力が13W、電力単価が35円/kWhの場合は次の通りです。
13 × 24 × 30 ÷ 1,000 × 35
= 約328円/月
実際の電力単価は契約している電力会社や料金プランによって異なります。正確な金額を確認する場合は、請求書に記載された電力単価へ置き換えてください。
表の金額は実際の請求額ではない
NASの消費電力は常に一定ではありません。
HDDが休止している時間帯は低くなり、次の処理中は稼働時の数値に近づきます。
- ファイルの読み書き
- スマホやPCのバックアップ
- 写真や動画のインデックス作成
- 動画再生
- Dockerコンテナ
- RAIDの再構築や整合性チェック
- 別のストレージへの同期
USB機器、SSD、ネットワーク機器、UPSを接続している場合は、それらの消費電力も別に発生します。
NASを24時間つけっぱなしにすると電気代はいくらか
NASの導入を検討する際、最も多い不安が「24時間つけっぱなしで電気代が高くならないか」です。
上の表の通り、家庭で使われることの多いDH2300(2ベイ)なら、24時間つけっぱなしでも月額は約120円程度です。仮に常時アクセスが続くという極端な条件でも約328円で、動画配信サービス1契約分より安く収まります。4ベイのDXP4800 Plusでも、一般的な使い方なら月額500円程度です。
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NASは24時間稼働を前提に設計された機器です。HDDへのアクセスがない時間帯は自動的に回転を止めて消費電力を抑える仕組みがあるため、「つけっぱなし=常に最大電力を消費」ではありません。スマホの自動バックアップ、夜間バックアップ、外出先アクセス、監視カメラ録画といった機能は、NASが起動していて初めて動作します。これらを使うなら、常時稼働が前提になります。
NASの電気代を左右する4つの要因
一般に、ベイ数が多く、高性能なCPUや複数のネットワークポートを搭載したモデルほど、消費電力は大きくなる傾向があります。
NAS本体のモデル
写真のバックアップや家庭内共有が中心なら、必要以上に多ベイ・高性能なモデルを選ぶ必要はありません、初心者向けのUGREEN DH2300でニーズを満たすことができます。一方、Docker、仮想マシン、動画処理などを常時実行する場合は、NASの性能だけでなく電気代も考慮します。
HDDの台数と型番
NAS全体の電気代には、HDDの台数が大きく影響します。
同じNAS本体でも、HDDを2台搭載する場合と8台搭載する場合では、待機時・稼働時ともに消費電力が変わります。
また、HDDの消費電力は、次の条件によって異なります。
- 容量
- 回転数
- 内部構造
- 製品世代
- 型番
- 動作状態
5400RPMか7200RPMかだけで判断せず、購入するHDDのデータシートに記載された動作時・アイドル時消費電力を確認してください。
処理負荷
NASが実行している処理も電気代に影響します。
特に、次の処理を長時間実行すると、CPUとHDDの稼働時間が増えます。
- 大量のファイル転送
- 初回バックアップ
- 写真や動画の解析
- メディアライブラリの作成
- Dockerアプリ
- 仮想マシン
- ウイルススキャン
- RAIDの再構築
初回セットアップ直後は、インデックス作成やバックアップが集中するため、通常運用より消費電力が高くなることがあります。
HDDが休止している時間
HDDへ一定時間アクセスがなければ、回転を停止して消費電力を抑えられます。
ただし、アプリやバックグラウンド処理が定期的にHDDへアクセスしている場合は、設定していても休止状態に入りません。
そのため、設定時間だけでなく、何がHDDを使用しているかも確認する必要があります。
NASの電気代を安くする方法:UGOS Proの省電力設定
HDDの休止時間を確認する
UGOS Proでは、一定時間アクセスがなかったHDDを自動的に休止させる設定があります。
設定手順:
- UGOSの管理画面にログインする
- 「コントロールパネル」→「ハードウェアと電源 」→「電源」→「HDD ハイバネーション」を開く
- 「HDDスリープ」の待機時間を設定する(10分〜数時間から選択可能)

短い時間を設定すれば必ず大幅に節電できるわけではありません。頻繁にアクセスする環境では、HDDが停止と再始動を繰り返し、ファイルを開くまでの待ち時間も増えます。利用頻度に合わせて設定してください。
UGOS ProはHDDの自動休止に対応していますが、ファイル転送やアプリの動作状況によっては休止しない場合があります。
HDDが休止しない主な原因
HDDが設定時間を過ぎても休止しない場合は、次の処理が動いていないか確認します。
- ファイルのアップロードやダウンロード
- 別のユーザーや端末からのアクセス
- 写真や動画のインデックス作成
- Dockerコンテナやアプリの読み書き
- ダウンロードアプリの実行
- SMB、FTP、WebDAVによる接続
- M.2 SSDキャッシュからHDDへの書き戻し
- RAIDのバックグラウンド処理
M.2 SSD自体はHDDのような回転停止を行いません。また、M.2 SSDをキャッシュとして使用している場合は、HDDへの書き戻しによって休止が解除されることがあります。
電気代を抑えたい場合は、HDD休止時間を短くするだけでなく、タスク管理画面で常駐アプリやファイル転送の状態を確認してください。
スケジュール電源オン/オフを設定する
UGOS Proでは、定時起動・シャットダウンのスケジュールを設定できます。
設定手順:
- UGOSの管理画面にログインする
- 同じく 「ハードウェアと電源」→「電源」 を開き、
- スケジュールの内容を設定します。
- 頻度:毎日 / 平日 / 週末 / カスタム から選択
- 時間:電源をオン/オフしたい具体的な時刻や時間帯を指定
- 動作:スタートアップ か シャットダウンを選択
- 設定が終わったら 保存/適用 し。

ただし、NASの電源が切れている間は、次の機能を利用できません。
- スマホ写真の自動バックアップ
- 夜間バックアップ
- 外出先からのアクセス
- 監視カメラ録画
- Dockerアプリ
- メディアサーバー
- ファイル同期
電源を切る時間帯と、バックアップやリモートアクセスの利用時間が重ならないようにしてください。
不要なアプリや処理を見直す
Docker、ダウンロードアプリ、写真解析、監視カメラ録画などを常時動かすと、NAS本体やHDDが低負荷状態へ移行しにくくなります。
利用していないアプリは停止またはアンインストールし、バックアップやインデックス作成は必要な時間帯へまとめると、低負荷時間を確保しやすくなります。
ただし、節電だけを目的に、必要なバックアップやセキュリティ機能を停止しないでください。
ハードウェア選びで確認すること
HDD台数を必要以上に増やさない
HDDの台数が増えるほど、NAS全体の消費電力も増えます。
必要容量を計算し、過剰なベイ数やHDD台数を避けることが、省電力につながります。必要な容量の見積もり方はNAS容量の目安と選び方で解説しています。
ただし、台数を減らすためにバックアップや必要な冗長性を犠牲にすべきではありません。容量、データ保護、将来の拡張性を含めて判断してください。
HDDの消費電力は型番単位で確認する
同じ回転数・同じ容量でも、HDDの消費電力は型番によって異なります。
NAS用HDDを選ぶときは、次の数値をデータシートで確認します。
- 読み書き時消費電力
- アイドル時消費電力
- スタンバイ時消費電力
- 動作温度
- 騒音値
電気代だけでなく、NASの設置場所や冷却、動作音にも影響します。HDDの選び方はNAS用HDDの選び方ガイドを参照してください。
RAIDは省電力ではなくデータ保護で選ぶ
同じ台数・同じHDDを使う場合、RAID方式だけによる定常時の消費電力差は限定的です。
実際の電気代に大きく影響するのは、主に次の要素です。
- 搭載するHDDの台数
- HDDの型番
- アクセス頻度
- 再構築や整合性チェックの有無
RAIDの再構築や整合性チェック中は、複数のHDDへ継続的にアクセスするため、通常時より消費電力が増える場合があります。
RAIDは電気代の安さではなく、必要な冗長性と使用可能容量を基準に選び、構成ごとの違いはRAID構成の選び方で確認してください。
よくある質問
NASの電気代は月いくらですか?
電力単価35円/kWhで試算すると、DH2300(2ベイ)で一般的な家庭利用なら月額約120円、DXP4800 Plus(4ベイ)で約529円が目安です。常時アクセスが続く極端な条件でも、DH2300で約328円です。実際の金額は、HDDの台数、アクセス頻度、契約している電力単価によって変わります。
NASは24時間つけっぱなしにする必要がありますか?
24時間稼働は必須ではありません。
ただし、スマホの自動バックアップ、外出先アクセス、監視カメラ録画、夜間バックアップをいつでも利用したい場合は、常時稼働が適しています。NASは24時間稼働を前提に設計されており、2ベイモデルなら月額100円台程度で運用できます。
利用する時間帯が決まっている場合は、スケジュール電源オン/オフを検討してください。
RAID構成によって電気代は変わりますか?
RAID方式だけによる定常時の差は限定的です。
電気代へ大きく影響するのは、RAIDを構成するHDDの台数と型番です。ただし、RAID 5やRAID 6などで再構築や整合性チェックを実行している間は、複数ドライブが動作するため消費電力が増える場合があります。
HDDが休止しないのはなぜですか?
バックアップ、ファイル転送、写真解析、Docker、SMB接続、M.2 SSDキャッシュ、RAIDのバックグラウンド処理などがHDDへアクセスしている可能性があります。
タスク管理画面で実行中の処理を確認し、別のユーザーやテレビアプリからアクセスされていないかも確認してください。
UPSを接続すると消費電力は増えますか?
UPSは、バッテリーの充電と制御回路のために電力を使用します。
増加量はUPSの機種、バッテリー状態、接続機器によって異なるため、一律に月額を示すことはできません。UPSの役割は節電ではなく、停電時にNASへ給電し、安全にシャットダウンする時間を確保することです。
実際の電気代を確認する方法はありますか?
コンセント式のワットモニターや、消費電力を測定できるスマートプラグを使用すると確認できます。
NASと電源アダプターの間ではなく、コンセント側で測定してください。UPSを使用している場合は、UPSの入力側で測定すると、UPSを含めた消費電力を確認できます。
1日または1週間測定し、その結果を1か月分へ換算すると、単一の仕様値より実際の利用状況に近い金額を算出できます。
まとめ
UGREEN NASの電気代は、モデル、HDD台数、アクセス頻度、バックグラウンド処理、HDDの休止時間によって変わります。
電力単価35円/kWhで試算すると、一般的な家庭利用の想定で、2ベイのDH2300が月額約120円、4ベイのDXP4800 Plusが約529円です。24時間つけっぱなしでも、家庭用の2ベイモデルなら月額100円台程度で運用できます。ただし、これは比較用の試算であり、実際の請求額ではありません。
電気代を抑えるには、次の順で確認します。
- HDD休止の設定と実際の休止状態
- HDDを起動させているアプリや処理
- スケジュール電源オン/オフ
- 搭載HDDの台数と型番
- 不要な常駐アプリ
最も正確なのは、ワットモニターやスマートプラグで実際の消費電力を測る方法です、自分のNAS構成と使い方に合わせて確認してください。
